あおり運転に適用される罪とは 一発免停もある

あおり運転の行為の罪および違反は、大きく分けて4つ(道路交通法違反・暴行罪・危険(過失)運転致死傷罪・殺人罪)あります。

道路交通法違反

・車間距離を必要以上に詰める行為では【車間距離保持義務違反:違反点数2点、反則金:普9千円、大1万2千円、二輪7千円】。
高速道路における車間距離不保持については、命にかかわる危険性が高いため、3か月以下の懲役または5万円以下の罰金(119条1項1号の4)、一般道の場合にも5万円以下の罰金が課されます(同法120条1項2号)。

・クラクションの使用については【道路交通法の第54条(警音器の使用等)】で定められています。クラクションは適切な場所(左右の見通しのきかない交差点、見通しのきかない道路の曲がり角、道路標識等により指定された場所を通行しようとするとき等)以外での使用は禁止です。罰則については、使用してはならない場所で使用した(第二項)場合は、2万円以下の罰金または科料となります。ちなみに、サンキュークラクションもこれに従えば禁止ですのでご注意を。

・蛇行運転では【進路変更禁止違反:違反点数1点、罰則金6千円】。ちなみに、進路変更と車線変更は同じと考えている方も多いと思いますが、進路変更は【車線を変更しないでも、車線内で左寄り走行していたのを右寄りに変更】も含まれています。そのため、車線を跨がなくても蛇行運転をしていれば、進路変更禁止違反は適用されます。

・急ブレーキは【急ブレーキ禁止違反:違反点数2点、反則金:7千円】。やむを得ない時以外に、速度を急激に減速させることは原則として禁止されています(道路交通法第24条)。

他にも道路交通法違反は沢山あるため紹介しきれませんが、通常運転から逸脱した運転をすれば必ず何かしらの罰則があることは覚えておいてください。

暴行罪

暴行罪は、基本的には人に対する不法な有形力を行使したときに成立します。しかし、無理に車での幅寄せをして相手を威圧したり罵倒したりすることも、不法な有形力行使と認められるため暴行罪が認められます。

暴行罪が成立した場合、刑罰は2年以下の懲役、30万円以下の罰金または拘留もしくは科料(刑法208条)となります。

危険運転致死傷罪

あおり運転で交通事故が起き、被害者が死傷した場合に成立します。

あおり運転による危険運転致死傷罪とは、著しく危険な運転により事故を起こした場合に適用される犯罪です。あおり運転の他にも、この違反は飲酒運転や無免許運転などにも適用されます。

罰則については、被害者が負傷した場合には15年以下の懲役刑、被害者が死亡したときには1年以上の有期懲役刑となります。

過失運転致傷罪は、7年以下の懲役もしくは100万円以下の罰金、または勾留もしくは科料となっています。

殺人罪

あおり運転をして被害者を死亡させた場合に、殺人罪が適用される場合もあります。

2018年7月、大阪府でバイクに乗る男子大学生に、あおり運転をした挙句、車をぶつけて死亡させた事件の裁判では殺人罪が適用され、車をぶつけた運転手に懲役16年(求刑懲役18年)を言い渡しています。

殺人罪の刑罰は、死刑または無期、もしくは5年以上の懲役刑となります。

30~180日間の一発免停もある

実際にあおり運転で事故が起きていなくても、悪質な行動(あおり運転行為)が見受けられる場合には30~180日間の免停の罰則が科される可能性があります。

車を使って暴行事件を起こすなどして将来的に事故を発生させる可能性があると判断した運転者に対し、交通違反による点数の累積がなくても最長180日間の免許停止ができる道交法の規定を適用して防止するよう、全国の警察に指示した。
※引用:日本経済新聞・あおり運転「一発免停」で事故防止 警視庁

通常だと違反点数の累計が6点を超えた場合には免停処分となりますが、あおり運転での検挙では累計点数に関係なく一発免停となります。

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