「はい、終わり」堺あおり運転のまとめ

2018年7月2日、大阪府堺市で前方を走るバイクにあおり運転を行った末、追突事故を起こし男子大学生を殺害した中村精寛(あきひろ)被告、および【堺あおり運転・死亡事故】について紹介します。

事件(事故)概要

2018年7月2日夜、中村被告は大阪府堺市の泉北高速鉄道沿いの道路を車で走行中、大学4年生だった高田拓海さん(当時22)が運転する大型バイクに車の前方に入られたことに立腹し、直後に執拗に車間距離を詰め、ハイビームやクラクションを鳴らすなどのあおり運転を行う。さらに中村被告は、高田さんを追いまわして時速約96~97キロで故意に追突して死亡させた。

あおり運転の経緯

加害者のドライブレコーダーを基に作られた事件当日の動画(再現CG)がコチラです。

事故(事件)の発端は、中村被告が走行車線(2車線)を走行していたところ、バイクが路肩から追い越しをかけたことから始まった。追い越し後、中村被告はバイクに向かってハイビームを当て(その間に3車線になる)、中村被告が一番左の走行車線へ車線変更すると、高田さんも直ぐに左へ車線変更する。さらに中村被告は、バイクにハイビームを照射しクラクションを連発で鳴らす。

高田さんは、スピードを上げて逃げるが、中村被告も追いかけるようにスピードを上げ、時速約96~97キロの勢いで追突した。追突後、中村被告は「はい、終わり」とつぶやく。

事故(事件)が起きた現場

大阪府堺市南区竹城台:府道34号

一部でバイク側を非難する声もあった

事故(事件)の詳細を知った人は【バイク側の追い抜き】について苦言を呈する声も少なくなった。

・あおり運転で死なすのは論外だが、路側帯から追い越すのも悪い。
・左からの追い抜きはやめたほうがいい。
・バイクのすり抜け(追い越し)が発端か・・・。
・この事故は、車があおっている時点で完全アウトだけど、路側帯からの追い越し、すり抜けに関して取り締まった方がいい。

などといった、バイクが路側帯からすり抜けた(追い越し)行為について問題提起をする声もSNSで上がっていた。

中村精寛被告のプロフィール・顔画像

名前:中村精寛(あきひろ)
年齢:41歳(19年9月時点)
住所:大阪府堺市茶山台2丁目(事件当時)
職業:警備員(事件当時)
家族:妻

裁判の状況:一審

2019年1月15日、裁判員裁判(安永武央裁判長)の初公判が大阪地裁堺支部で開かれた。検察側は公判で、中村被告の車と目撃者の車のドライブレコーダーを証拠として提示。ハイビームの照射やクラクションを連発で鳴らし、車線変更しながら時速103~110キロのスピードで高田さんのバイクを猛追し、そのまま大きく減速することなく追突する様子を動かぬ証拠として突きつけた。

さらに、ドライブレコーダーの音声には追突後に「はい、終わり」と、事故を起こしたにもかかわらず、いかにも軽い調子で発言していると指摘した。

一方、中村被告は「故意に被害者に衝突させたことはない」と【事故】を主張。「はい、終わり」の意味については、当時飲酒運転だったことを明かし「自分の人生が終わったという意味」と説明。弁護側も自動車運転処罰法には当たり得るが、殺人罪は成立しないと訴えた。

同年1月25日、判決公判で裁判長は「内容から衝突は、想定内の出来事だったと推認される」とし、「はい、終わり」については「軽い口調から悲しみの吐露とは考えられない」「ぶつかれば死亡すると認識していた」と未必の故意だと認定し、被告人らの主張を一蹴。殺人罪の成立を認め、中村被告に懲役16年(求刑懲役18年)を言い渡した。

これに対して弁護側は、一審判決を不服として控訴した。

裁判の状況:2審・控訴審

2019年7月3日、大阪高等裁判所で開かれた控訴審の初公判で、弁護側は、被害者に対する殺意はなく運転ミスによる事故だったとして自動車処罰法違反(過失致死)罪にとどまり、「一審判決の懲役16年は重過ぎる判決だ」と訴えた。

争点は、一審の大阪地裁堺支部の裁判員裁判と同様に殺意の有無となった。

同年9月11日に開かれた控訴審判決で、裁判長は執拗なハイビームの照射やクラクションといったあおり運転は「被害者への怒りによる威嚇の行為だ」「被害者に落ち度はなく、被告が勝手に怒りを増幅させた」と一蹴。さらに、中村被告のドライブレコーダーの記録からは追突しそうになった時の焦りや不安などが伝わらないとし、19年1月の一審判決と同様に「被害者が死んでも構わない」との未必の殺意があったと認定

裁判長は、殺意を認めた一審判決に誤りはなかったとして、懲役16年を言い渡した。

返信を残す

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)